損切りを厳守する処方箋

どんな熟練したトレーダーでも最も起こりうる失敗は早期に損失を受け入れられずに、素早く損切りすることが出来ないことです。ほんの少しの気の緩みで、取り返しの付かない失敗へと繋がる可能性があるのです。

さらに苦しんでいるトレーダーの大半は、損失から逃れることばかりに腐心しており、恒常的に、取引会社を替えたり、トレーディング手法を替えたりするのです。そして、確実を追い求めて無駄な時間を費やすのです。

長きに渡ってトレードで生き残るためには、少額で損失を実現することに細心の注意を払って損失のコントロールをする必要があります。さらにこれを達成するためには、損失は必ず存在し続けるものであるという事実を受け入れるマインドを持つことも必要になります。

ここで具体的に損切りを厳守するための対処方法についてふれてみます。

ポジションを取る前に、損切りの水準をあらかじめ決めておく必要があります。損切り水準を決めずにポジションをとることは、ブレーキのない車で坂道を全速力で下る位危険な行為です。

常に、あらかじめ定めた水準で損切りを実行することです。これは改めて言うまでもないことですが、熟練したトレーダーであってもこれを実行できる者は少ないのです。それは、損切り水準で売ることは、自分が聞違えていたことを認めることになるからです。損切りは自尊心を高めることにはならないですし、自信を深めることにもならないのです。

しかし、真に優れたトレーダーは、この困難を乗り越えることを学んでいるので、素早く損切りの行為を実行できるのです。

どうしても損切りのルールを守ることが難しい場合には、ポジションの半分を損切る癖をつけることから始めるのが良いと思います。これにより大きな心の負担を減らすことで、トレーダーとしての明断さと精神的な集中は飛躍的に改善することが多くなります。心理的に逆境の苦しさが緩和され、トレーダーは気分的に自信が持てるようになるのです。